『カウンセラーのための基本104冊』(創元社)という本があります。
この本は、カウンセリングや心理学に関する入門書104冊が、分かりやすく紹介されているブックカタログで、氏原寛さんや東山紘久さんなどのそうそうたる先生方が監修している本です。1冊につき2ページで紹介されていますので、読みやすく、200ページあまりなので、手軽に読めます。私がカウンセリングの勉強をしているとき、よく白瀧理事長から、「カウンセラーになりたいと思うなら、あの本に紹介されているくらいの本は、読んでおいていただかなければいけません」と言われたものです。コアの講座を受けるまで、心理学とは縁遠い世界にいた私は、“これではいかん”と思い、さっそく、この『104冊』書を買い求め、どんな本を読めばよいのかをチェックしてみました。
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ところが、『104冊』書に出ている本のほとんどは、本屋にはあまり置いていない専門書ばかりでした。名駅前の三省堂やジュンク堂に通って探し、置いてあるのを見つけるたびに、1冊また1冊と買い求めていったものです。小遣いのほとんどを本代に回し、せっせと読んでいったのですが、そのうち、ふと気がついたことがあります。必ずしも『104冊』書に出ているのと同じ本ではなく、同じ著者の別の著作とか、同じテーマの別の著者の本でも十分役に立つということです。また、そういう観点で探すと、文庫や新書にも同じテーマの本があることが分かり、文庫ならば通勤の電車の中で読めるので、まずはそれから読んでいくことにしました。
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カウンセリングや心理療法についての本は、高価な専門書が多いですが、心理学者の河合隼雄さんや小此木啓吾さんの本ならば文庫・新書で手に入り、しかも内容的にはきわめて密度が濃いです。特に河合さんの文庫本は、語り口調で読みやすく、お勧めです。また、フロイトの『夢判断』や『精神分析学入門』などの一般向けの著作も、新潮文庫のロングセラーになっていて、たいていの本屋に置いてあります。これは今読んでもぜんぜん古くない、永遠の名著だと思います。ここに報告されている夢の一つ一つを、じっくりと、イメージを膨らませながら読むと、夢の奥深さを体験できます。
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このブログを書くに当たって、私なりの「104冊」を、集めてみようと思っています。なるべく手軽に手に入り、しかもカウンセリングの役に立つ本を、探してはアップロードしていきたいと思います。 |