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ネットワーク・ラジオ

㈱らくらくカウンセリングオフィス 2011/08/26
らくらくカウンセリングオフィスは、仕事上の「岐路」に立っている貴方のご相談をお聞きし、ともに、新たな「路」を探索していきます。

当社役員の脇田です。

インターネットのストリーミング技術を使ってラジオ放送をリアルタイムで流す「ネットワーク・ラジオ」は、海外ではもう当たり前になっていて、特にアメリカには何百ものネットラジオ局があります。私も会社の休憩時間には、クラシック音楽のストリーミング放送を聞くのを日課にしていますが、時折はさまる英語のニュースとともにFM音源の音質で聴く音楽は、結構楽しめます。

日本でも、「radiko.jp」が民放のAM,FM放送を流していて、音質も良く、FM用のアンテナなど立てられない住宅環境の中にあって、私も、アンテナの必要のないネットラジオを重宝しています。9月からはNHKのネットラジオも始まるようで、「らじる君」の広告が、NHKのホームページには盛んにアップロードされています。(NHKのテレビでも広告しているのかもしれませんね。残念ながら私は見ていませんが)

ラジオ放送には結構面白い番組があり、ニュース番組一つをとっても、例えばNHKのラジオ放送でさえ、とてもユニークな内容のものがあります。ラジオは、テレビのように「画像情報で内容を補う」ということができないため、その分、聴覚情報が過剰なまでに満ちることになるようで、NHKの解説者が、とてもテレビでは言えないような大胆な発言をしたりします。民放のラジオでもそうですよね。パーソナリティがかなり勝手に社会的事件や政府の政策に対して意見を言ったりするのは、テレビではまず見られない現象です。むしろ、「視覚情報の欠如」があるからこそ、聴覚情報が矢継ぎ早にその欠如の「穴」を埋めることになり、過剰さが生まれるのでしょう。そうそう。そう言えば、野球中継のアナウンサーの、ピッチャーが構えてからバッターが空振りするまでの0.何秒間に語られる言語情報の過剰さは、ラジオならではのものであり、そのような過剰さが、ラジオ文化を何十年にもわたって支えてきたのかもしれませんね。

そう考えると、日本でようやくラジオ放送がインターネットに乗るようになったという現象は、なんだかとても時代錯誤的な感じがします。インターネットというものは、1秒間に何万ビットもの情報を運ぶわけで、本来的に「過剰な情報空間」を持っているはずなのに、それが今ようやくラジオの「言語過剰性」に追いついた(いや、もっと正しく言うと、ラジオの言語過剰性と見合うスピードまで“失速した”と言うべきでしょうか)というわけですからね。もちろんこの時代錯誤性の背後には、著作権の問題とかコピーフリーの壁とかがあって、それらの障害を越えるだけのインターネット側のテクノロジーが、今ようやく確立したという事情もあるのでしょうが。

まあ、とにかく私としては、ゴンチチがやっている「世界の快適音楽セレクション」をストリーミング放送で聴けるのが何よりも楽しみです。こういう番組は絶対にテレビでは見られません。それに、こういう音楽をレンタルCDで探すのも至難の業です。やはりゴンチチならではの感性で選ばれた曲が、ラジオ音質ではなく、インターネット環境で聴けるのはうれしい限りです。というか、その「選曲能力」の背後で働いているイマジネーションの世界に、インターネットテクノロジーが追いついたのを喜ぶべきなのでしょう。(それとも、もしかしたらゴンチチのあののんびりした言語速度にまで、ITが失速したというべきなのでしょうか?)

ではまた。

 

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