CORE NPO法人 コアカウンセリング支援協会 TEL 052-872-0287
HOME 最新ニュース コアカウンセリング支援協会とは 講座申し込み 資料請求
コアのひとびと
ホーム > コアのひとびと

たしかなこと

宮崎理事長 2013/09/26
今日、9月26日は父の命日となります。
早いもので、もう1年が経ちました。

この1年は、多くの皆様に
温かい励ましの言葉をいただき、
支えられながら、なんとか家族3人歩んできました。
本当にありがとうございました。

ただ、悲しみは消えることはなく、
心のどこかでうずくときがあります。

そんなとき、 父は亡くなってしまったわけですが、
生きていた頃以上に、父を傍に感じる瞬間もあります。
不思議なものです。

私は、父の存在を強く感じた時、
弱気になってくじけそうな時、
自然と、ある曲を聴きます。

それは、
小田和正さんの「たしかなこと」という曲です。

葬儀で担当者から父の好きな曲を選んでくださいと言われました。
しかし、父が好きな曲は特にありませんでした。
喪主である私は、曲の選択に焦りながらも、
父の写真を探していたパソコン内にあった曲の中から、 
直感で選んだ曲が小田和正さんの曲でした。

49日法要、お墓への納骨を終えた後、
改めて、夜、歌詞を読みながら「たしかなこと」を聴いてみると、
だんだんと、父の言葉のように思えて、
思わず、涙が出てしまいました。

はじめは、父がそう言っているように、
私が思いたいだけなのか?と思っていましたが、
今は確信に近いぐらい
父のメッセージだと思える自分がいます。 

父が肺がんで余命半年と宣告を受けても、
そこで、
今までの人生に後悔し立ち止まることもなく、
まだまだやり残したことがあるからと欲張ることもなく、
毎日を普段通りに、
1日の中でやるべきことをして、次の日を迎える。
ただ、ただ、今を精一杯生きる姿がそこにありました。

意識不明になる前日、
自分で死期を悟った父が、
怖いはずなのに、
私と話したいことがあると
枕元に呼び、
酸素マスクをつけながら、
息苦しく、痰を吐きながらも、
息子に必死に語る父の姿がありました。

父が、
背中で、
行動でみせてくれた姿を
忘れないでいたいと思います。

私は公務員である父の生き方に
不満と疑問を抱いていました。
ただ生きることになんの喜びがあるのか?

私は、 父への反骨精神で、
平凡ではなく、激しい生き方に憧れ、
成功哲学、自己啓発に興味を持ち、
一度っきりの人生、何をなすべきか?
そればかりにとらわれていた時代もありました。

成功すること、幸せになること、
これは誰もが抱く大切な欲求であり希望ですが、

特別なことばかりに目をむけるのではなく、

いまをたいせつに生き、

いまあるものに感謝すること。

それがあっての希望だと、
今は、思えます。

思えるようになったのは、
自分が病気になった事、
心理学を学んだ事、
そして、
父が教えてくれたからだと思います。

今は、
父の生き方の偉大さを、深さを、
痛感する毎日です。

父さん、本当にありがとう。


小田和正
「たしかなこと」

歌詞

雨上がりの空を見ていた 通り過ぎてゆく人の中で
哀しみは絶えないから 小さな幸せに 気づかないんだろ

時を越えて君を愛せるか ほんとうに君を守れるか
空を見て考えてた 君のために 今何ができるか

忘れないで どんな時も きっとそばにいるから
そのために僕らは この場所で
同じ風に吹かれて 同じ時を生きてるんだ

自分のこと大切にして 誰かのこと そっと想うみたいに
切ないとき ひとりでいないで 遠く 遠く離れていかないで


疑うより信じていたい たとえ心の傷は消えなくても
なくしたもの探しにいこう いつか いつの日か見つかるはず

いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を
今の気持ちのまゝで 見つめていること

君にまだ 言葉にして 伝えてないことがあるんだ
それは ずっと出会った日から 君を愛しているということ


君は空を見てるか 風の音を聞いてるか
もう二度とこゝへは戻れない
でもそれを哀しいと 決して思わないで

いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を
今の気持ちのまゝで 見つめていること

忘れないで どんな時も きっとそばにいるから
そのために僕らは この場所で
同じ風に吹かれて 同じ時を生きてるんだ

どんな時も きっとそばにいるから

 

前の記事へもどる次の記事へ


ページトップへ↑
コアのひとびと

バックナンバー



プライバシーポリシー→ Copyright (C) 2007 コアカウンセリング支援協会 All Rights Reserved.